
- 最近自宅のWi-Fiがなんか調子悪い
- 在宅でリモート会議中に音声が途切れたりする
- 新しい無線LANルーター(Wi-Fiルーター)に買い替えたんだけど、見直す設定はどこ?
- 無線LANルーター(Wi-Fiルーター)の2.4GHzと5GHzはどっちを使えば良い?
こういった疑問に答えます。
本記事のテーマ
無線LAN/有線LANが遅いと思った時に調べること3選
コロナの影響で在宅(リモートオフィス)が続いている方が多いと思います。
私も2月から在宅勤務を続けていますが、ウェビナーやリモート会議の際にネットワークの調子が悪いと感じたり、家族もWi-Fiを同時に使用していると、突然ネットワークが切れてしまったりとでお互いがイライラすることがあります。
そこで今回は、現状の問題がどこにあるのか?の確認方法を含めて小難しい解説なしにご紹介します。
今回は、各無線LANルーター(Wi-Fiルーター)の設定方法ではなく、どのように解決するのか?のTipsのご紹介となります。
説明書には記載がないことが多い内容かもしれませんのでご了承ください。
在宅でリモート会議中に音声が途切れたりする
先ずネットワークが遅い!と思ったら、原因がどこにあるのか?を先に確認する必要があります。
先ず確認すべきポイントは、
- LANケーブルが適切なものを使用しているか?
- 無線LANルーター(Wi-Fiルーター)をどこに設置しているのか?(設置場所)
です。
LANケーブルに適切なものを使用しているか?
実は意外に見落としがちなこととして、使用しているLANケーブルそのものが正しく通信できるケーブルなのか?を確認する必要があります。
悪い例

良い例

実はこれ同じcat6のケーブルでなんですが、いつの間に通信速度が出ない状態になっていました。
なぜ先にケーブルの話なのか?というと、無線LANルーター(Wi-Fiルーター)を設置する際には、以下のような構成で必ずLANケーブルを使用します。
- フレッツ光を利用していて、NTTの光回線の終端装置(ONU)が無線LANルーター(Wi-Fiルーター)を接続する。
- マンションの管理費にインターネットの利用料が含まれていて、無線LANルーター(Wi-Fiルーター)を設置するだけでインターネットが利用できる。
どちらの構成も、LANケーブルを、無線LANルーター(Wi-Fiルーター)をONUか、もしくは壁のLANケーブルの差込口に刺します。
ですので、この時に使用するLANケーブルがしっかり通信できことの確認が重要です。
LANケーブルのカテゴリー(規格)とは何か?

cat6という言葉が出ましたので、少しだけLANケーブルの話をします。
LANケーブルは素人目に見たら見た目は全く一緒に見えますが、実は以下の通り規格(カテゴリー)が分かれています。
カテゴリ | 伝送帯域 | 最大伝送距離 | 最小伝送速度 | 最大伝送速度 |
Cat 5※ | 100MHz | 100m | 10Mbps | 100Mbps |
Cat 5e | 100MHz | 100m | 10Mbps | 1Gbps |
Cat 6 | 250MHz | 100m | 10Mbps | 1Gbps |
Cat 6A | 500MHz | 100m | 10Mbps | 10Gbps |
実は、見た目が同じでも通信速度が異なりますし、最近ではCat 7というのもあります。
大事なのは、ケーブルの品質が良くなかったり、経年劣化すると規定の速度で通信ができない場合があることです。
先程の遅いLANケーブルは、なぜか最小伝送速度の10Mbpsでしか通信ができなくなってしまったという事になります。
LANケーブルの規格はどうやって確認するの?
確認はとても簡単で、LANケーブルの本体に書いてあります。

LANケーブルはどこで売っているの?
1メートルのcat6であれば、なんとダイソーでも購入可能です。

きっとケーブルのプロフェッショナルの方からすると、ダイソーのケーブルなんて・・という人もいるでしょうが、使用しても体感的には差がわからないでしょう。
1m以外の長さはこちらをどうぞ
パソコンを使ったケーブル速度の確認方法
では、手持ちのケーブルや新たに買ったケーブルがちゃんと通信できるのかを確認したい場合の方法が気になりますよね?
簡易的な確認となりますが、アプリケーションのインストールなしに確認ができます。
コントトロールパネルからネットワークとインターネットを選択

ネットワークと共有センターを選択

Ethernetを選択(モバイルの場合はモバイルのインターフェースを確認します)

インターフェースの速度を確認

この例では、1Gbpsでリンクアップしていることが確認できます。
無線LANルーター(Wi-Fiルーター)をどこに設置しているのか?(設置場所)
Wi-Fiルーターの設置場所は注意が必要です。
なぜなら電波は目に見えず、機械が得意でない方にとっては問題解決がしにくいからです。
ポイントとしては、
- できるだけ家の中心に設置する
- よく利用する部屋に設置する
- 利用時に見える場所に設置し、周囲を障害物で囲わない
などです。こちらの情報が参考になります。
場合によっては有線(LANケーブル)を使用して、Wi-Fiルーターを移動することでポイントに挙げた状態になることをおすすめします。
無線LANルーター(Wi-Fiルーター)の2.4GHzと5GHzはどっちを使えば良い?
結論は、可能な限り5GHzを利用しましょう。
あ、そうなの?と思うかもしれません。ですので少し解説します。
Wi-Fiルーターのセットアップをしていると必ず目にするのが、この2.4GHzと5GHzの設定です。
ではどのような特徴があるのでしょうか?
- 2.4GHz帯 – 周波数が低いため、障害物を迂回して遠くまで届きやすい。
- 5GHz帯 – 周波数が高いので、障害物による減衰(電波が弱くなる)が大きいが、近距離ならば速度低下しにくく通信が途切れにくい。
実際、トイレなど遮断されている空間では5GHz帯だと接続ができない場合もあります。
であれば、2.4GHzは障害物を迂回してくれるので、Wi-Fiルーターの設置場所を気にしなくても良いのでは?と思うかもしれません。
一方で、最近イヤフォンやマウスの接続にBluetoothを利用することが多いですが、Bluetoothや電子レンジなどは2.4GHz帯で干渉する場合もあります。
ではなぜ5GHz帯がおすすめなのか?というと、最大通信速度です。
次の一覧では年代順に並べていますが、11b/gの54Mbpsと11acの6.9Gbpsでは100倍以上の速度差があるからです。
Wi-Fi(無線LAN)規格 | 策定時期 | 最大通信速度 | 周波数帯 |
IEEE 802.11a | 1999年10月 | 54Mbps | 5GHz |
IEEE 802.11b | 1999年10月 | 11Mbps | 2.4GHz |
IEEE 802.11g | 2003年6月 | 54Mbps | 2.4GHz |
IEEE 802.11n | 2009年9月 | 600Mbps | 2.4GHz/5GHz |
IEEE 802.11ac | 2013年12月 | 6.9Gbps | 5GHz |
2013年以降に発売されているデバイスではほぼ5GHz帯を利用できますので、やむを得ない場合を除き5GHzを利用しましょう。
なお、国内で販売されているWi-Fiアクセスポイントは最大で2167Mbps、クライアント側は最大867Mbpsとなります。

Wi-Fiの設定した後にこちらのURLからインターネット越しの速度測定をすると、そもそも自宅から先(そもそもお住まいのマンション)や、契約しているプロバイダの速度が遅いのかどうかの判断ができます。

私の環境では、LANケーブル不良中はこの半分程度の通信速度でしたが、ケーブルを改善したら常時この速度になりました。(フレッツ光)
まとめ
在宅(リモートオフィス)でWi-Fiルーター越しにインターネットに接続する機会が多くなりましたので、まずは簡単に改善できる可能性がある3選についてご紹介しました。
意外なハマりどころとしては、
- 昔から使っていたLANケーブルが正しく通信しなかった
- 規格が古いLANケーブルを使っていた
- 5GHzが使える環境なのに2.4GHzだけを無意識に使っていた
などがあると思います。
今回ご紹介した方法で試したところ、知人のネットワークも原因が解決し改善されましたので、参考になると思います。
知人の場合はパソコンのWi-fiレシーバが原因で20Mbps程度でしか通信できなかったようです。
是非お試しください。