
・在宅用にモニターを買いたいけれど、テレビやモニターを集約したい(1つで済ませたい)
・ある程度大画面が良くて解像度が良い(4K)ものが良いな
・コスパも大事(4万くらいまで)
・詳しい機能と差が知りたい
こういった疑問に答えます。
この計画を立ててから周りに知人や同僚に聞いてみると、在宅の効率アップとして4K43インチモニターを導入している方がチラホラいました。
中には『結局、テレビとしてしか使っていない』という意見もあれば、『ログを見るのに便利』という意見が参考になりましたので、近日中に購入する予定です。
格安43インチ 4Kテレビを徹底比較 在宅ワークに最適なのはどれ?
ということで、今回はタクゾーが今悩んでいる業務の効率化と部屋の整理を目的としたモニターの集約として、43インチ4Kテレビについて纏めます。
現在の状況


机は業務用の机で、幅120cm x 奥行70cmと少し大きめです。
複数モニターは業務の効率化に繋がりますが、フルハイビジョンのモニターを増やすよりも、最近は4Kテレビが安くなったので、これをパソコンのモニター用にすることで複数台のモニターもテレビも不要で集約が可能です。
テレビをパソコンのモニターと共有するメリットは、
・4Kを選ぶことでモニターの集約が可能。フルハイビジョン(2K)の4倍
・部屋が広くなる
などです。
4Kテレビは安い
さて、なんで4Kテレビにしようかと考えたのかというと、コストコやカカクコム、Amazon見てみるとテレビの大型化とともに驚くほど安くなりました。
価格でいえば、50インチでも5万円を切る価格で購入できるものもあります。
以前はテレビというと日本製が多かったですが、最近はLGなどの海外製品も入手しやすく、使われている技術も平準化してきていることから、4Kテレビは客寄せパンダとして『とにかく安く』という流れになっているのでしょう。
またテレビ自体が、パソコンでの利用も想定している作りになっています。
良い時代になりましたね。
4Kを選ぶことでモニターの集約が可能。2K(フルハイビジョン)の4倍
テレビやPCモニターを調べると、フルハイビジョン、4Kなどの説明を見かけます。
実際に「4Kと2Kだとどう違うのか?」ですが、以下の通で4倍の画素数となります。

画面の綺麗さは勿論ですが、パソコンで4Kを使うメリットは多くの情報を1画面で表示できるということです。
部屋が広くなる
先ほどタクゾーの部屋のレイアウトについてご紹介しましたが、テレビ台が無くなるだけで部屋は広くなります。
今回ご紹介するように、パソコン用のモニターも今はパソコン専用品を用意する必要はありません。
昔は音楽を聴くにウォークマンなどのデバイス、携帯は携帯、デジカメはデジカメといったように多くのデバイスを機能毎に持つ必要があり、持っていることも優越感がありましたが、いまではどうでしょう?
スマホ一つでもっと多くのことが出来るように、無駄に様々なものを購入するよりもお得な気がしませんか?
各機能と製品比較
調べてみると、どの機能が有効・必要なのか?の判断基準として、纏めてみました。
今回の用途はパソコンでの使用がメインですので、テレビだけとして使用したい方には参考になるかと思います。
また今回参考にした機器の一覧はこちらで、どれも3万円~4万円くらいで購入可能な、一般的には格安4Kテレビと呼ばれる製品です。(参考に1台だけPCモニター[JapanNext]も挙げています。)
メーカー | maxzen | ハイセンス | TCL | アイリスオーヤマ | JapanNext |
モデル | JU43SK03 | 43F68E | 43P8B | 43UB10P | JN-IPS4300TUHDR |
HDR | HDR10/HLG | HDR10/HLG | HDR10/HLG | – | HDR10 |
パネル種類 | VAパネル / RGBW | VAパネル / RGB | VAパネル / RGB | IPS | IPS |
LEDバックライト | 直下型LEDバックライト | 直下型LEDバックライト | 直下型LED バックライト | 直下型LED バックライト | 直下型LED バックライト |
コントラスト比 | 5000:1 | 4000:1 | 4000:1 | 1300:1 | 1200:1 |
チューナー | Wチューナー | 3派チューナー | Wチューナー | Wチューナー | – |
4kチューナー | – | – | – | – | – |
外付けHDD録画 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | – |
VOD | – | – | 〇 | – | – |
適正視聴距離(目安) | 0.8 m | 0.8 m | 0.8 m | 0.8 m | – |
表面処理 | ハーフグレア? | ハーフグレア? | ハーフグレア? | ハーフグレア? | ハーフグレア |
応答速度 | 6.5ms | 8ms | 6.5ms | 9.0ms | 8ms |
幅x高さx奥 mm | 969x612x196 | 970×618×202 | 959×616×229 | 970x614x215 | 965x615x205 |
重量 | 7.9 kg | 8.3kg | 8.1kg | 7.5kg | 6.8kg |
発売年 | 2018年 | 2019年 | 2019年 | 2019年 | 2020年 |
価格推移 | 価格推移 | 価格推移 | 価格推移 | 価格推移 | 価格推移 |
適正視聴距離

「子供の頃にテレビからか離れなさい」と怒られた方も多いかと思いますが、これは昔のあるメーカーのブラウン管テレビで、不具合で多くのX線が出ていた時代の話です。
最近の大画面テレビは勿論ブラン官ではないので、X線が放出されることはありません。
そこで気になるのが、どの程度画面から離れるべきなのか?がこの『適正視聴距離』です。
リビングでのんびりテレビを見るのではなく、仕事で4Kテレビ使用する場合に気にすべきなのは『適正視聴距離』です。
43インチだと80cm未満ものもがありますが、50インチだと1mとなり少し距離を取る必要があります。
一般に販売されている仕事用の机は奥行きが70cmとなるので、机に乗せて使うのには43インチがベストサイズです。
VA方式 vs. IPS方式
液晶テレビでもパソコン用液晶モニターでも、最近販売されているモニターはVA方式かIPS方式かのいずれかを採用しています。
販売されている機器の価格を比較すると、IPS方式の方が高価な場合が多く 「IPS方式の方が良いのかな?」と想像しがちですが、実はそれぞれ一長一短があります。
VA方式 | IPS方式 | |
パネルのコントラスト比 | 3000~5000:1 | 1200~2000:1 |
視野角 | 狭い | 広い |
用途 | 画面を正面で見る場合は綺麗(パソコンの主画面) | リビングの隅に設置し斜めから画面を見る機会が多い場合 |
黒色の発色 | 自然 | 不自然 |
最大に差が出るのは黒画面の発色
IPS方式の場合、バックライトの発光の影響から黒画面が青みがかったりグレーに感じる場合もあるようです。
もし、今使用しているモニターがあるなら、VA方式かIPS方式を確認し、VA方式不満がないのであればVA方式を、ソファーで寝っ転がりながら斜めから画面を見る機会が多い場合には、IPS方式を選択するのが良いでしょう。
可能であれば、現物を見るのが一番良いかもしれません。
RGB vs. RGBW
子供の頃に『色の三原色』を習ったかと思いますが、テレビも同じ原理でカラーを再現しています。
その三原色が、R(レッド:赤)G(グリーン:緑)B(ブルー:青)です。
4Kの安いIPSパネルは、これにW(ホワイト:白)を足してRGBWで構成している場合があります。

疑似4Kと言われているこのRGBW方式は、いくつかのデメリットがあります。
- 解像度が下がる
- RGBWは25%彩度が下がる
- 白だけ眩しい
本来3色で表現していたところを4色で再現するので、「まぁ言われてみれば・・・」という感じではないでしょうか?
パソコン用にするには「RGBWのIPSモニターは買うな!」というコメントを見かけますので、ここは注意をした方がよさそうですね。
HDRとは
HDRとは、High Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)の略で、明るさの違う複数の画像を合成することで、明るい部分と暗い部分のどちらの階調も犠牲にぜず、より自然でリアルな描写を可能にする機能です。
HDRには実は2種類あります。
PQ方式(Perceptual Quantization) | HLG(ハイブリッドログガンマ)方式(Hybrid Log Gamma) | |
用途 | Web配信、映画 | 放送、ライブ中継 |
PQ方式は再現性が重視される映画やWeb配信コンテンツ制作に、HLG方式は、従来のSDRテレビでも違和感なく表示されることを重視しているため、テレビ放送やライブ中継に適しています。
なお、よく目にするHDR10は、PQ(Perceptual Quantization)方式の10bitのHDR映像の事です。
HDRはスマホでも機能がある物がありますので、試してみると差が分かりやすいです。
下の写真は暗い部屋で、HDRの機能のオン・オフでの違いを試してみましたがオンの状態だとくらい部屋でも部屋の状況が分かり、オフの状態だと窓以外は判断ができにくくなります。



比較対象のテレビの詳細
さて、先ほど比較一覧で纏めた製品をそれぞれ見ていきます。
製品を購入したわけではないので、あくまで個人的な意見です。
maxzen JU43SK03
maxzenは、自社のサイトにも『必要機能に絞った低価ジェネリック』と言っているだけあって、価格が安いのもそうですが、実は日本のメーカーとなります。
会社概要に輸入とあるので、製品自体は海外製品なのかもしれません。
今回調べた43インチ4Kでは、他製品と比較して最安値で購入できます。
安く抑えたい場合は最有力候補の製品でしょう。
ハイセンス 43F68E
43F68Eをパソコン兼用で使われている方も多く、タクゾーの利用方法にはマッチしています。
この製品について詳しく調べてみると、パネルがRGBでなく、BGR配列とのことですがこれはOS側の設定で変更が可能なので、そこは問題点ではありません。
そもそもパソコン利用なので、VODも不要ですし、お買い得感がありますね。
個人的には以前ハイセンスの小型のテレビを使用していたことがあるので、中国メーカーですがそこまで拒否感はありません。
実際、2017年に東芝レグザ(REGZA)の映像機器を作っている東芝映像ソリューションを買収しており、最近のモデルではレグザエンジンを搭載しているモデルがあります。
TCL 43P8B
AndroidTVとして紹介されているので、コントロール部分がAndoridOSということでしょう。
Androidなので、VODも対応していますのでプライムビデオやNetflix、Huluなどの豊富なネット動画サービスが見れるのは大きなメリットです。
こちらも中国メーカーですが、世界で2位の販売台数を誇っています。
2020年の新しいモデルが発売されていて、こちらはコントラストが5000:1の影響か?43P8Bよりも鮮明だそうです。
しかも、他の格安4Kテレビと異なり4Kチューナー付きでお買い得かもしれません。
アイリスオーヤマ 43UB10P
最近の格安家電の代表格といっても過言ではないでしょう。
先日のPaypay祭りの際に買おうかどうか悩んでカートに入れましたが、このブログを書きながらちゃんと調べようと思って我慢しました。
今回比較したモニターでは唯一HDRに対応しておらず、少し機能が劣る感じもしています。
JapanNext JN-IPS4300TUHDR
比較用に同じ43インチのパソコン用モニターも調べてみました。
チューナーが搭載されていないので、その分軽いのはメリットの一つでしょう。
また、発売時期が2020年12月と他の格安4Kテレビに比べて新しいのも嬉しいですね。
テレビではなくパソコン用のモニターなので、パソコンとの相性は気にしなくても良いでしょう。
LG 43UN700T-B
どうしてもテレビを見ながら、パソコンで作業したいという欲張りな方には、LGのモニターがオススメです。
なぜなら、PIP(ピクチャーインピクチャー)と最大4分割のPBP(ピクチャーバイピクチャー)により画面分割ができ、入力系統ごとに画面表示が可能だからです。
テレビを見ながらパソコンも1画面で画面分割して利用できるのは最大のメリットです。
難点はたの格安4Kテレビよりも高いということでしょうか。
まとめ
今回はパソコンモニターとテレビを統合して部屋の整理をしつつ、仕事の効率アップのための4Kモニターを選ぶために、各製品と機能を纏めてみました。
タクゾー本人が「どの製品にするのか?」の情報の整理用の意味合いもありますが、この中からか1つ購入予定です。
購入後にその製品もレビューする予定ですのでお楽しみに!
追記:購入しました!
また、先日購入した4Kのモバイルモニターもレビューしましたので、こちらもご参考にどうぞ。