
・本格的なタワー型サーバーがヤフオクにで売っているんだけどおすすめ?
・どういう人に向いているの?
・24時間365日稼働できるのかな?
・騒音は?
・快適に利用するためのおすすめ設定を教えて欲しい
こういった疑問に答えます。
業務効率化MAX!本格サーバーを追加・おすすめ設定を大公開
以前もこちらでもご紹介していますが、タクゾーは自宅サーバーを24時間/365日で稼働させています。
最近は、サーバーの外部公開をしている訳でないので常時起動させておく必要はないのですが、富士通製のサーバーは動作音も気にならずとても快適なので常時稼働させています。
ただし、最近は業務が立て込んできており少しパワフルなサーバーが必要なので、思い切って増設することにしました。
新たな仲間はこちらです。
ヤフオク!でも同型のサーバーが出品されていますが、同じタワー型だからと言っても万人にオススメできる訳ではありません。
理由としては、タワー側でもエンタープライズなサーバーは、
- 専用パーツが必要
- パーツが高額で、交換や増設などには知識が必要
- 動作音(特にファン)がうるさい
だからです。
上から見ると、タクゾーが以前から利用している富士通製のサーバーと比較すると、大きさの違いが分かります。
スペック差は、ザクとシャアザク(3倍性能)くらいの差でしょうか。

そこまでパワフルではなくても、24時間/365日自宅サーバーを稼働させたい場合には、以前ご紹介している富士通のサーバーがおすすめです。
また単純に軽快なWindowsデスクトップやLinuxを稼働させたい場合には、パーツを選んで自作した方が静かなデスクトップ環境が構築できます。
では、どういった状況で「本格的なサーバーが必要なのか?」というと、十分なCPUリソースとメモリーを搭載したサーバー上で仮想化技術を利用して複数の仮想マシンを稼働させたい場合でしょう。
具体的には、『複数の処理を同時に処理して開発や検証の効率化を行いたい時』です。

そのような状況以外では、タワー型でも本格的なサーバー(富士通のサーバーが本格的ではないわけではないですが)を自宅で利用するのはおすすめしません。
人によっては、ファンがうるさいのでファンを外したり、(パソコンの知識が少しでもある方なら)ファンを静穏のもの交換すれば良いと思うかもしれませんが、これは火災の原因になる可能性があり個人的にはおすすめしません。
パワフルなサーバーを利用する場合には、
- 標準設定の範囲で、可能な限りファンの速度を低回転にする
- 必要な時以外には利用しない
などを検討しましょう。
ということで、今回新たに導入したDell PowerEdge T340を自宅で快適に使うための2つの設定についてご紹介します。
今回のテーマは『自宅用途』で、オフィスやデータセンターに設置する場合には不要です。
PowerEdge T340でファンの回転数を制御する
PowerEdge T340(他のシリーズにも設定があるかもしれません)には、ファンの設定速度の変更機能が標準で搭載されいます。
ファンの速度設定は標準機能であり、サーバーの設置環境にも依りますが、無理やりのファンの交換による火災を心配する必要はありません。
この設定には、Integrated Dell Remote Access Controller(iDRAC)を利用します。
iDRACはDELL社の企業向けサーバーに搭載されている機能であり、主にハードウェア周りを設定・操作を可能にする管理機能を提供しており、ファンの速度もiDRACで設定します。
iDRACにはバージョンがあり、 PowerEdge T340 ではiDRAC9が利用できます。
ファンの速度設定は、以下に分かりやすく解説されています。
この辺りはDELL社は流石だなと感心します。
ファンの回転数を制御することで爆音ではなくなるものの、残念ながら自宅環境では十分な騒音です。
iDARCで利用時のみ電源のオン・オフを行う
iDARCにはライセンスが3種類(Basic、Express、Enterprise)があり、Enterpriseでフル機能が利用可能です。

タクゾーのT340は、運良くEnterpriseライセンスを利用できるのでフル機能が使えますが、自宅サーバーでは基本的にはサーバーに直ぐにアクセスできる環境のため、Expressの電源のON/OFFが隣の部屋からできるくらいでも十分かとは思います。
iDRACの利用は先にIPアドレスの付与が必要で、IPアドレスを設定すれば以下のようにアクセスが可能になります。
初期アカウントは
- ユーザー名:root
- パスワード:calvin
です。

初めてiDRACにアクセスするとパスワードの変更が要求されますので、必要に応じて変更しましょう。

電源投入は、ログイン後のダッシュボードの一番分かりやすい場所にボタンがあります。

クリックすれば、電源の投入が出来ます。

iDRACのログインに関しては、こちらにマニュアルがあります。
なお、iDRACを利用せずにリモートから電源をONにすることもできます。
それには、 Wake On LAN(WOL)を利用することです。
Wake On LANとは、ローカル ネットワーク経由の信号によってサーバーを起動するための機能で、BIOSやNIC(ネットワーク・インターフェース・カード)でWOLの機能をONにした上でマジックパケットを受信すると、サーバーが起動します。
それでもうるさいPowerEdge T340
これは自宅で動かしてから始めて分かったのですが、DELLのT340は電源オフ時にも、(ハートビートのため?)数分に一度、ほんの一瞬ですがファンの回転が上がります。
通常、本格的なサーバー機は24時間365日稼働していることが通常の状態なので、電源が投入されていない状態のサーバーは反って非常事態なのかもしれません。
この一瞬の回転上昇でも、自宅などの静かな環境ではかなりの騒音で、廊下越しの部屋で扉を閉めていても分かるほどです。
またサーバーを長時間稼働させる場合には、その排熱からエアコンが必要になるでしょう。
もし本格的なサーバーを自宅で常時動かしたい方は、覚悟の上で導入することをおすすめしますが、短時間でテストや検証を多く処理できるため、スキルアップの近道になることは間違いありません。
もしあなたが「最短でスキルアップをしたい!」と思うのであれば、利用用途に応じた自宅サーバーを購入、利用することをおすすめします。
まとめ
今回は先日自宅に導入したDELL社PowerEdge T340タワー サーバーの自宅利用時のおすすめ設定をご紹介しました。
今回の設定で、サーバーが設置している部屋に行かずともリモートで必要な時に起動・シャットダウンが容易にできるようになりました。
必要時のみサーバーを起動させることで、空調も騒音も気にする必要がなくなりストレスの軽減にもなります。
もし本格的なタワー型サーバーを自宅に導入したい人は参考にしてみてください。
なお、DELL社以外も同様の設定は恐らく搭載されていますので、事前に調べてから購入することをおすすめします。
なお、本ブログでは今回のようなエンジニアの小技をご紹介していますので、参考にして頂けると幸いです。
