
・Androidを触ったことがないので試してみたい
・パソコンでAndroid端末を操作したい
・Androidのアプリの開発、検証に使いたい
・エミュレーター上で Google Play ストアを利用したい
こういった疑問に答えます。
【完全初心者向け】Android をパソコン上で動かす方法は?Android Studioのインストール方法とGoogle Play ストアの連携
タクゾーはプロフィールの通りITエンジニアで、普段はWidows、macOS、Linuxなどクライアント、サーバOSを扱うことが多いのですが、最近はAndoridやiOSアプリも触る必要があります。
用途はAndroidアプリの動作テストなどで、いくつかの動作パターンやOSのバージョンでのテストなど、環境を複数用意する必要がある場合もあります。
そういった複数の環境を柔軟にテストを行うには、エミュレーターの環境は必須です。
Android Studioを利用することで、各Andoridのバージョンでの開発・テストを柔軟に行うことが出来ます。
Android studioとは?
Android studio とは、Google社が提供するAndroidの開発プラットフォームです。
皆さんご存じかと思いますが、AndroidはGoogleが開発した携帯汎用オペレーティングシステムで、Linuxカーネルやオープンソースソフトウェアがベースで構成されています。
Androidというとスマホのイメージが強いですが、近年はスマホ以外にも自動車向けなど、様々なハードウェア上でも使われています。
Android studioでできること
Android studioのインストール中にもメニューがあるので分かりますが、以下のようなアプリの開発やエミュレートが出来ます。

- スマホ・タブレット
- Wear OS:スマートウォッチなどのウェアラブル環境
- Android TV
- Automotive:自動車向け車載OS
4については、以前ボルボのニュースが話題となっていましたし、最近のトヨタ車もナビの代わりにAndroid のシステムが搭載されるようになりました。

今後も自動運転もそうですが、自動車のデバイス化やIoTデバイス、コロナ禍でのウェアラブル端末の利用など、Androidが利用される環境はどんどん増えていくでしょう。
エンジニアとしてスキルアップ
利用用途が増えれば、勿論ですがエンジニアの必要性は高まり、アプリの開発ができればエンジニアとしての価値は上がります。
実際、Androidで案件を探して見ると、案件単価が見えます。
あなたの月給と比較して、如何でしょうか?

コロナによる在宅ワークの広がりにより、最近は副業がし易い環境になってきました。
特にITエンジニアは働く場所の影響を受けにくい職種です。
空いている時間でスキルアップすることで、高額な案件を対応できるようになれば大幅な年収アップの直接つながるのは間違いないでしょう。
Android Studioのメリットとデメリット
今回、Andoridをパソコン上で動かすために幾つかのエミュレーターを試してみました。
Android Studioのメリットは、
- 提供元がGoogle社なので安心
- 最新のOSも利用できる(例:Android 12)
- ツールが無償提供されている
- インストール環境として様々なOSに対応している
- Google Play ストアが利用できる
などでしょう。
やはり、最大のメリットはAndroidの開発元であるGoogleが提供していることでしょう。
今回、参考にダウンロードした他のエミュレーターは、そもそもインストールが出来なかったり、エミュレータの目的がゲームで、アンチウィルスソフトで検知、隔離されるものもありました。
開発環境に使用されるツール群は、インストールしたパソコンのデータにも勿論アクセスがかのうなので、データの搾取をするものもある可能性があります。
ゲーム目的であっても、出処が怪しいソフトウェアの使用は極力避けましょう。
また、Android Studioはプレビュー版のAndoridなど最新のOSにも対応しているだけでなく、インストールが可能か環境もWindows、macOSだけでなくLinuxやChrome OSにも対応しています。
一方、デメリットも勿論あります。
Android Studioのデメリットは、
- エラーが出た場合、自分で解決する必要がある
- エミュレーターの動作は重い気がする(インストール環境による)
- ゲーム向きではない
などでしょう。
ゲーム目的なら、ほかに良いエミュレーターがあるかもしれません。
事前準備
では、インストール前の事前準備をしましょう。
今回のインストール環境は、昨年ネットサーフィン用に構築した自作PC(Windows10)にAndroid Studioをインストールします。
以下は、参考までにハードウェア概要です。
- CPU:AMD Ryzen 3 3100 4コア8スレッド
- メモリー:32GBメモリ DDR4 3200Mhz PC4-25600
- ディスク:M.2 SSD
- GPU:玄人志向 NVIDIA GeForce GTX1650
- Googleアカウント(Google プレイストア登録用)
それぞれのパーツの詳細は後ほど列挙しますが、このくらいのスペックの物理環境であれば、Android Studioのインストールに関するトラブルなくもなく、動作も軽快です。

「モバイルアプリを作りたい!」という方は、ある程度のスペックの端末を準備しましょう。
Android Studioのインストール、起動、設定
次にインストールです。
以下のサイトからソフトウェアをダウンロードします。

ダウンロードをしようとすると利用規約が表示されますので、最下段までスクロール後に同意にチェックをするとダウンロードが始まります。

ダウンロードするソフトウェアは凡そ1GBくらいです。
インストールと初期設定
ダウンロードしたexeを実行すると、インストールが始まります。
基本的に『Next >』の選択のみです。

Android Virtual Device(AVD)のインストールを聞かれますが、そのまま 『Next >』 を選択します。

インストール先の確認がありますが、こちらも『Next >』 を選択します。

スタートメニューに登録するショートカット名の変更です。
特に変更せず『Install』 を選択します。

インストールが始まります。

インストールが終わると『Next >』が選択できるようになりますので、選択します。

『Finish』 を選択してインストールは完了です。

Android Studio の設定のインポートの確認です。
この端末では過去にAndroid Studioを使用したことがないので、『Do not import settings』を選び『OK』を選択します。

使用に関する統計情報のGoogleへの送信確認です。
どちらを選択しても良いですが、今回は『送信する』を選択しています。

ここからセットアップが始まります。
『Next』 を選択します。

標準かカスタムかの選択が可能です。
そのまま 『Next』 を選択します。

UIのテーマの選択が可能で、左が黒ベース、右が白ベースです。
左の黒ベースを選び『Next』 を選択します。

設定内容の確認がリストされます。
『Finish』 を選択すると、リストされたものがインストールされます。

コンポーネントのダウンロードとインストールが始まります。
完了したら 『Finish』 を選択します。

完了するとAndroid Studioが起動します。

インストールは完了です。
Android Studio の起動とシミュレータの起動とGoogle プレイ ストアの連携
Protect タブの『New Project』を選択します。

次に画面を選択します。
使いたいものを選択すれば良いですが、今回は『Basic Activity』を選択します。

選択したプロジェクトに名前が付けられます。
今回は特に変更せず『Finish』を選択して次に進みます。

Android Studioのダッシュボードが表示されます。
Androidのシミュレータを起動しますので、右上のスマホマークを選択します。

Android Virtual Device Manager (AVD)の画面が起動しますので、『Create Virtual Device』を選択します。

次にハードウェアの選択をします。
Google プレイ ストアのマークがある物を選択すると、Google プレイ ストアとの連携が出来ます。
今回は、『Pixel 2』で『Google プレイ ストア』が使えるものを選択しています。
『Next』を選んで次に進みます。

次にSystem Imageをダウンロードします。
今回は『Android10 Google Play』 のイメージを指定しています。

選択したら『Accept』を選び 『Next』 を選択します。

コンポーネントのインストールが始まります。

完了したら『Finish』を選択します。

コンポーネントのダウンロードが完了したら、そのシステムイメージを選び『Next』選択します。

Android Virtual Device(AVD)が起動し、デバイスの設定をします。
デバイスの向きやカメラなどの設定もここで設定が可能です。
完了したら『Finish』を選択して、デバイスの設定は完了です。

設定したデバイスがリストされますので、アクションの▶マークをクリックします。

すると仮想デバイスが起動しますので、電源ボタンをクリックします。
ここから先は、スマホの操作と同じで画面操作はマウス操作で可能です。
今回はPixel 2のイメージを選択していますので、端末のイメージがPixel 2となります。

Google Play ストアの連携
シミュレーターが機能したら、真ん中の『Google Play ストア』のアイコンをクリックします。

すると『Google Play』の連携画面にすすみますので『SIGN IN』をクリックします。

事前に用意したgmailを入力し『NEXT』を選択します。

パスワードを求めらえるのでパスワードを入力し、次にGoogle Playの利用の同意のため『I agree』を選択します。

Google Servicesについての説明です。
『MORE』を選択します。

無事『Google Play ストア』にログインできました。

以上で完了です。
macOS上のWindows(VM環境)にインストールするには?
今回、macbook上にVmware Fusionをインストールも行ってみました。
Android Studio は、Windows やLinuxなどのVM上にもインストールは可能です。
その場合の注意点として、
- vCPUを4コア以上割り当てる
- メモリーを8GB以上割り当てる
- この仮想マシンでハイパーバイザー アプリケーションを有効にする』を有効にする
- 『3Dグラフィックの高速化』を有効にする
などです。


また、共有されるグラフィックスメモリを念のため1024MBにしています。
Android Studioでのエラーの対応方法
VM上でAndroid Studioを動かそうとすると、グラフィックス絡みの問題なのかエラーが出てり、動作が重いのであまり初心者向きではありません。
幾つかの回避策はあるようですが、一番簡単なもエラー対処方をご紹介します。

先ほと同様にVM上にAndroid Studioをインストールし、デバイスの準備後にデバイスの起動をしようとするとエラーが表示されました。

この例では『amdvlk64.dll not found』 というエラーが表示されています。
amdvlk64.dll not found の解決方法
Vulkanはクロスプラットフォーム(複数のOS)で利用ができる3D グラフィックスです。

色々操作してみましたところ、amdvlk64.dll を配置してもエラーが回避できないようなので、そもそもVulkanを使用させない方が良いそうです。
そこで調べてみると、以下の操作でVulkanの読み込みの回避できるようです。
In C:\Users\ユーザ名\.android
引用元:stackoverflow.com
add file advancedFeatures.ini
Vulkan = off
GLDirectMen = on
『advancedFeatures.ini』を作成後、指定のパスに配置することでエミュレーターが無事動きました。

ただし、このやり方もオススメではないようで、パフォーマンスが悪いといったメッセージが表示されます。

次回以降メッセージを表示させないようにするには、チェックボックスにチェックを入れてOKを選択しましょう。
実際に遅いですけどね。
インストール環境のパーツ構成
今回、物理構成で利用している構成を念のためリストしておきます。
まとめ
今回はAndroid StudioをインストールとGoogle Play ストアの連携まで設定してみました。
半年前にもAndroid Studioが必要で、インストールをしてテストをしていましたが環境を捨ててしまいまた必要があって環境を構築しました。
以前はそこまではまることはなかったのですが、仮想環境で今回エラーが出たことと備忘録としてブログに寄稿しました。
パソコン上でAndroidが動かせると、様々なテストも何度でも気軽に実施ができるようになります。
トライ&エラーはエンジニアの基本ですので、是非興味がある方お試しください。