
・SUSE Linuxをインストールしたいけど、手順が分からない
・登録コードってなに?どこで入手できるの?
・インストールの細かい部分が分からない
・SUSE Linuxにsshで接続したい
こういった疑問に答えます。
SUSE Linux 15 を使いたい!登録コードはどこ?インストール方法を解説【画像多数】
先日、ひょんなことから SUSE Linux 15 での検証が必要になりました。
タクゾーは過去様々な Linux/Unix の経験はありますが、SUSE Linux は初めてのインストールだったので、インストール方法と共にハマった箇所についてご紹介します。
今回も同様に自宅サーバーのVMware環境構築上で作業を行っています。
こういう時は自宅にラボがあると便利ですね。
事前準備と SUSE Linux 15 のインストール
SUSE Linux をインストールする前に事前に準備しておくことが2つあります。
- アカウントの作成
- 登録コードの入手
SESE Linux は無料でインストールメディアのダウンロードとインストールが可能ですが、SUSEのサイトに登録しない場合には、オンラインアップデートやパッチのダウンロードが出来ません。
SUSE Linux の評価期間は60日間で、評価版の登録コードを利用することで、オンラインアップデートやパッチのダウンロードが可能になります。
また、登録コードを入手するにはアカウントを作成が必須となります。
アカウントの作成
アカウントの作成は以下のURLから行うことが出来ます。

必要な情報を入力してアカウントを作成します。

SUSE Linux の登録コードと入手方法は?
登録コードは SUSE Linux のインストール時に使用します。
前述の通り、アカウントを作成すると登録コードの入手が可能になります。
以下の手順で、登録コードを入手します。
登録したアカウントでSUSEのサイトにログインし、『無料ダウンロード』を選択します。

するとSUSEのダウンロードサイトにジャンプしますので、『SUSE Linux Enterprise Server』の『Download』を選択します。

『SUSE Linux Enterprise Server』に移動後、『15 SP3』が選択されていることを確認し、ページの最下段に移動します。
登録コードは SUSE Linux 15 SP3 以外のインストールにも利用できますが、登録コードの入手は最新の Stable Releases のページからのみ可能です。※15 SP2や、15 SP1のページには登録コードの入手用のリンクは有りません。
なお、インストールメディアもこのページからダウンロードできます。

このページの最下段までスクロールすると、『60日間の評価用の登録コード』のリンクがあり、ここか登録コードの入手できます。

選択するとこのページの最上段に登録コードが表示されるので、こちらを控えておきます。

以上で事前準備は完了です。
SUSE Linux 15 のインストール
ここから実際に SUSE Linux 15 のインストールを行います。
今回は SUSE Linux 15 SP1 の環境が必要なため SUSE Linux 15 SP1 のメディアを入手してインストールを行います。
インストールメディアは先程のページからダウンロードください。

インストールメディアにはいくつかの種類が有りますが、検証環境では再インストールをすることもありますので、オンライン版ではなくフルバージョンをダウンロードしましょう。
ダウンロードするインストールメディアのファイル名がFullとなっているものがフルバージョンです。

インストールメディアをダウンロードしたらインストールを始めます。
前述の通り今回もVMware環境でのインストールとなりますので、ゲストOSのバージョンに『SUSE Linux Enterprise 15(64 ビット)』を選択します。

リソースは、vCPUは2CPU、メモリを2GB、ストレージを30GBを割り当てています。

SUSE Linux のインストール要件はインストールメディアのダウンロードページの左側に詳細が有りますのでご確認ください。

仮想マシンの構成が完了したら、電源をオンにするとインストールが始まります。

インストーラーの起動後直ぐにエンターを押すか、60秒待つとインストールが始まります。

次の画面では以下の3つを選択します。
- インストールする言語:English (US)
- キーボードレイアウト:Japanese
- インストールする製品:SUSE Linux Enterprise Server 15 SP1

言語でEnglish を選択しているのは文字化け回避のためとなります。
一般にLinuxなどWindows 以外のOSでは、エラー発生時などの問題解決時には英語の方が情報を調べやすかったりしますので、可能な限り英語を選択しましょう。
『Next』を選択し次に進むとライセンスの同意が求められますので、最下段の『I Agree to the License Terms』にチェックをいれ『Next』に進みます。

次は登録です。
ここでは、事前に準備した
- SUSEサイトに登録したメールアドレス
- 登録コード
を入力して『Next』を選択し、次に進みます。

すると、登録情報がサーバーに送信されます。

登録が完了すると、アップデートが可能な旨のポップアップが表示されますので、最新のアップデートを受け取るために『Yes』を選択します。

次に、利用可能なExtentionとModuleの選択ですが、ここは追加を選択せずに『Next』を選んで先に進みます。

再度登録サーバーに接続します。

追加でFTPサーバーなどのサーバー機能の追加の選択となりますが、ここも何も追加せずに『Next』を選び先に進みます。

ここではシステムロールの選択します。
今回は『Minimal』を選択し『Next』で先に進みます。

次にパーテーション(ディスク)の構成の確認となります。
自動で設定された構成で問題がないかの確認を行いますが、変更なければそのまま『Next』で先に進みます。

次に時刻とタイムゾーンの設定を行います。
Region(地域)『Asia』とTime Zone(タイムゾーン)『Japan』を選んで先に進みます。

ここではローカルユーザーの追加を行います。
『Use the password for the system administrator』にチェックを入れることで、rootユーザにも同じパスワードが適用されます。

パスワードが簡単な場合には注意が有ります。
今回は検証環境のためそのまま進みます。

その他、インストールに関連する設定の選択を行います。
特に設定が無ければそのまま『Next』で先に進みます。

最後にインストールの確認となり、『Install』を選ぶとインストールが始まります。

インストールには少し時間が掛かるのでしばらく待ちましょう。

インストールが正常に完了すると、『Login』が表示されます。

インストールは以上で完了です。
インストールが完了すると、SUSEのサイトの『カスタマーセンター』にインストールしたサーバーの情報が登録されていることが確認できます。

『購読』を選択すると、サーバーの詳細が確認できます。

以上でインストールは完了です。
なお、メーカーにもクイックインストールの手順が有りますので、今回の説明以外の細かい部分を知りたい場合にはこちらも参考にすると良いでしょう。

SUSE Linux 15 へのsshでの接続方法
SUSE Linuxは標準でsshdが起動していますが、追加の設定をしないとTeratermなどのターミナルソフトでの接続が出来ません。
SUSE Linuxにsshで接続するには、以下の二つのコマンドを実行します。
# firewall-cmd --permanent --add-service-ssh
# firewall-cmd --reload

コマンドが正常に実行されると『success』と表示されるので、IPアドレスを確認してTeratermで接続します。

無事接続できました。
SUSE Linuxとは?
SUSE Linuxを提供しているのSUSEは、ドイツを拠点としてビジネス顧客向けのLinux製品を開発・販売する企業で、1992年に創設され、企業向けに商用Linuxを販売した最初の企業です。

企業向けの商用Linuxということで安定動作を前提に開発されており、インストール時にもメニューが出てきますが、同じドイツに拠点を置くビジネスソフトであるSAPとの親和性も高いです。
エンタープライズ企業で利用されるソフトウェアですので、スキルアップとしてSUSE Linuxを知っておくのはメリットが有りますね。
まとめ
今回はSUSE Linux 15 のインストール方法について寄稿しました。
特に登録コードの入手方法については少し分かり難い部分もありましたので、是非参考にしてください。
また本文ログでは、Linuxの利用方法やサーバー構築方法などエンジニア向けこの小技を紹介していますので、こちらも参考までにどうぞ。
