Ubuntu 20.04 のインストール方法とsshでの接続方法を解説【画像多数】

エンジニア小技

・Ubuntuをインストールしてみたい

・Ubuntuをインストールしたけどsshで接続が出来ない

・sshで接続方法が知りたい

こういった疑問に答えます。

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Ubuntu 20.04 のインストール方法とsshでの接続方法を解説

日本でLinuxというと、企業でサーバー用途で利用するの場合はRHEL(Red Hat Enterprise Linux)、もしくはそのクローンであったCentOSが人気です。

CentOSがクローンであった(過去形に)としているのは、CentOSは先日こちらで紹介していますが、2022からRHELのクローンOSとしての提供が終了したからです。

現在は、多くの人がCentOSの変わりとなるRHELのクローンOSを探している状況のようです。

一方で、Ubuntuは世界のLinuxシェアでは最も人気のあるディストリビューションです。

Ubuntuが人気の一つの理由は、Windowsのようにデスクトップ用のイメージとサーバー用のイメージのそれぞれ最適化されて提供されているにもかかわらず、費用負担なしにOSを利用できることでしょう。

またUbuntuは近年人気のAIやIoTプラットフォームでの利用を支援しており、機械学習向けのツールも提供されていることも人気の理由でしょう。

12月Webサイト向けLinuxシェア、Ubuntuの増加傾向続く
Q-Successから2021年12月のWebサイト向けLinuxディストリビューションのシェアが発表された。2021年12月はUbuntuとDebianがシェアを増やし、CentOSがシェアを減らした。2021年12月の変動幅は小さいものだ。

こういったLinuxの開発のスタンスやトレンド動向もあり、最近はRHELやCentOSよりもUbuntuに触れる機会が徐々に増えてきました。

そこで今回はUbuntuのインストール方法を画像付きで解説したいと思います。

普段からRHELやCentOSに慣れている人にとっては少しコマンド体系が異なりますので、少し混乱する場合があるかも知れません。

とは言っても、Ubuntu自体は大変分かりやすく扱いやすいOSですので、まずはインストールをしてみると良いです。

なお今回も自宅サーバーのVMware ESXi上に環境構築を行っています。

ITエンジニアを目指す(したい)方は是非自宅サーバーもあると良いでしょう。

では早速インストールをしていきましょう。

Ubuntu 20.04 LTSのインストールと事前準備

直近でリリースされたUbuntuのバージョンはUbuntu 21.10で、2021年10月14日にリリースされています。

Ubuntuのバージョン履歴 - Wikipedia

前述通り、日本ではLinuxの利用はサーバー環境での利用が多く、その場合にはLTS(long-term support:長期サポート)版を利用が好まれます。

今回もその慣習に倣い、今回はUbuntu Desktop 20.04.3 LTS をインストールします。

Ubuntu 20.04 LTS はその名の通り、20204月23日にリリースされましたが、LTSのため5年間(2025年4月まで)の無償サポートが保証されていますし、サーバー環境の場合は安定稼働を求めるので、LTSが提供されているOSはとても重宝されます。

また、Server版ではなくDesktop版を選択している理由としては、インストーラーが分かりやすいかです。

では、以下よりメディアをダウンロードしましょう。

Ubuntu のダウンロードありがとうございます | Ubuntu
Ubuntuは、スマートフォン、タブレット端末、PCからサーバー、クラウドまであらゆる環境で動作するオープンソースのソフトウェアプラットフォームです。

Server版も試したい方はこちらからどうぞ。

Ubuntu のダウンロードありがとうございます | Ubuntu
Ubuntuは、スマートフォン、タブレット端末、PCからサーバー、クラウドまであらゆる環境で動作するオープンソースのソフトウェアプラットフォームです。

Ubuntu Desktopのシステム要件の確認

以下は、Ubuntu Desktopのシステム要件です。

  • 2 GHzデュアルコアプロセッサ以上
  • 4 GBシステムメモリ
  • 25 GBのハードドライブ空き容量
  • DVDドライブまたはUSBポート(インストールメディアとして使用)
  • インターネットアクセス(推奨)

Amazon LightsailがUbuntu ベースで最も安価なプランは、

  • 1 コアプロセッサ
  • 512 MB メモリ
  • 20 GB SSD ディスク

ですので、リソースがUbuntu Serverを少ない環境で動かしてみるのも学習には良いかもしれません。

Ubuntu 20.04のインストール

今回はVMware側の設定についてはスキップしますが、VMware側が知りたい方はこちらを参考にしてください。

VMware側の設定が完了したらUbuntuのインストールを開始しますが、基本的にはデフォルトの設定で問題ありません。

残念ながら、インストーラーの言語として日本語の選択すると、画面下にある『やめる』『戻る』『続ける』などが確認できません。

そこで今回は言語を『English』のままインストールをします。

なお、どうしても日本語でインストールをしたい場合には、『Tab』(進む)か『Shift +Tab』(戻る)を上手く活用するとボタンが見えなくてもインストール可能です。

先ずは『Install Ubuntu』を選択します。

次にキーボードのレイアウト『Japanese』を選び『Continue』択して進みます。

次はアップデートと追加のソフトウェアの設定です。

デフォルト『Normal installation』のまま『Continue』で先に進みます。

インストールディスクをフォーマットし、『Install Now』を選択するとUbuntuのインストールが開始されます。

インストールするディスクのパーティション状況とフォーマットタイプ(ext4)が表示されます。

『Continue』で先に進みます。

次は地域の選択となりますので、『Tokyo』を選び『Continue』を選んで先に進みます。

次はログインユーザー情報の入力です。

注意としては、デフォルトである『Require my password to log in』が選択されていることを確認し、『Continue』を選択して先に進みます。

遂にUbuntuのインストールが始まります。

インストールが完了するとリブートが要求されますので、インストールメディアを抜いて『Restart Now』を選択します。

VMware の場合には自動で取り外されます。

再起動され、Ubuntuが起動します。

Ubuntuが起動すると設定したユーザーが表示されるので、設定したパスワードでログインします。

以上でインストールは完了です。

簡単ですね!

Ubuntu 20.04 の起動時の設定項目

インストール後に早速Ubuntuにログインすると、いくつかの設定が表示されます。

1つ目はオンラインアカウントとの連携ですが、連携しなくても問題ありませんので『Skip』します。

次に、Livepatchの設定です。

通常、LinuxではKernelのアップデートを行った場合再起動が必要になしますが、ライブパッチは再起動せずに現在動作中の「Linux Kernel」に修正を適用する仕組みです。

『Next』を選択して先に進みます。

次に、製品改善のための通知設定です。

OSを無料で利用させて貰うので、『Yes』を選び『Next』で次に進みましょう。

次にプライバシー設定で、地理的情報の通知設定です。

この設定はOFFで良いでしょう。

『Next』を選び進みます。

最後にアプリケーションの追加設定です。

インストールしたいソフトウェアがあれば選択しましょう。

無ければ『Done』を選択して完了です。

最後にアップデートの実施です。

一般にLinuxなどのOSSはアップデートが早く、最新のインストールメディアをダウンロードしてインストールしても、メディアに同梱されているソフトウェアが既に古い場合があります。

『Remind Me Later』を選択すればアップデートされずに完了し、『Install Now』を選択すると直ぐにインストールが開始されます。

以上で、ログイン後の初期設定は完了です。

Ubuntu にsshで接続する方法

インストール時にインストールするソフトウェアにも依りますが、RHEL/CentOSと異なり、Ubuntu DesktopはOSインストール直後の設定ではTeratermなどのターミナルソフトを利用してsshで接続することはできません。

そこで、sshで接続するための設定をご紹介します。

設定にはコマンドでの操作が必要ですので、左の『Show Applications』をクリックし、『Type to search』に『terminal』と入力してterminalを起動します。

TerminalのアイコンをクリックするとTerminalが起動します。

Terminalの起動後は、以下の3つのステップを実行します。

  1. パッケージリストの更新
  2. openssh-serverのインストール
  3. ファイアウォールの許可

パッケージリストの更新

パッケージリストを更新しない場合には古いバージョンのアプリケーションがインストールされてしまうことがあるため、アプリケーションのインストールする前にはパッケージリストを更新します。

パッケージリストの更新には、apt-get update コマンドを実行します。

$ sudo apt-get update

コマンドを実行するとパスワードを聞いてきますので入力します。

openssh-serverのインストール

次にsshサーバーの『openssh-server』のインストールに以下のコマンドを実行します。

$ sudo apt-get install openssh-server

インストールが完了したら、動作を確認します。

$ sudo systemctl status ssh

もしサービスが起動していない場合には、サービスの登録と起動をします。

$ sudo systemctl enable ssh
$ sudo systemctl start ssh

この時点でUbuntuにsshで接続が可能になります。

ファイアウォールの起動と許可

Ubuntuではファイアーウォールがデフォルトでは無効になっています。

$ sudo ufw status
Status: inatcive

ファイアウォールにsshの接続許可設定をします。

$ sudo ufw enable
$ sudo ufw allow ssh

ファイアウォールの設定を再度確認すると、sshでの接続が許可されているのが確認できます。

$ sudo ufw status

sshでUbuntuに接続

最後にsshで接続してみましょう。

Ubuntuに設定されているIPアドレスを確認します。

$ ip a

確認後、Teratermなどのターミナルソフトウェアで接続してみましょう。

以上、完了です。

まとめ

今回はUbuntu 20.04のインストールとsshでの接続方法について説明しました。

Ubuntuは最近人気のLinuxディストリビューションです。

まだ触ったことがない方はスキルアップのために是非お試しください。

なお、本ブログでは他にもITエンジニア向けの小技を紹介していますので、ぜひこちらもどうぞ。

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