
・micro sdカードを購入したいけど、どれを買えば良いの?
・micro sdカードには多くのマークが記載されているけど、これは何を意味するの?
・おすすめのmicro sdカードはどれ?
・micro sdカードを購入する場合の注意点を教えて!
こういった疑問に答えます。
micro sdカードのおすすめはどれ?購入時の注意点を解説
Androidのスマートフォンやタブレットは、micro sdカードを利用することでストレージの容量を増やすことが出来ます。
実は、同じmicro sdカードだからと言ってなんでもかんでも利用ができる訳ではないのです。
実際、以下は手元のmicro sdカードをFire HD 10で利用しようとした際に表示されたメッセージです。

これは、後述の画像にある同じ64GBのmicro sdカードのうち、東芝製ではこのエラーメッセージが表示されるものの、SP(シリコンパワー, Silicon Power)製ではエラーにならず、快適に利用できています。
そこで今回は、micro sdカードの選び方や注意点についてご紹介します。
micro sdカードの規格とは?
micro sdカードをよく見ると、どの規格に対応しているのかの記載が有ります。

画像ではそれぞれの色で囲っていますが、確認すべきポイントは、
表記 | 意味 | |
容量 | 数字で記載(64GB,32GBなど) | 保存できるデータ容量 |
規格 | マークで表記(microSD XC, HCなど) | 保存できるデータ容量によって異なる |
スピードクラス | 数字やマークで表記(数字、ローマ数字I、II、ローマ字+数字など) | 毎秒のデータ書き込み速度 |
です。
これらはmicro sdカードを購入する際の注意すべき点となります。
micro sdカードの容量
容量は保存できるデータ容量を意味し、数字が大きくなればなるほど保存できるデータ容量が増えます。
現在は、GB(ギガバイト)の表示で単位を気にする必要がありませんが、今後はGBの1000倍となるT(テラバイト)の製品もちらほら見かけるようになるかもしれません。
micro SDカードはは容量が大きければ大きいほど、また書き込み速度が早ければ早いほど高価になります。
micro sdカードの規格
青枠のmicro sdカードの規格ですが、データの容量によって記載が変わります。
2GB までの容量 | 4~32GBまでの容量 | 64GB~2TBまでの容量 | |
マーク | SD, microSD | SD HC, micro sd HC | SD XC, micro SD XC |
規格 | SD/SDHC/SDXC対応の機器で利用可 | SDHC/SDXC対応の機器で利用可 | SDXC対応の機器で利用可 |
まずは容量の確認は重要なポイントで、機器側がこれらの大容量規格に対応している必要が有ります。
つまり、大容量の方が良いと思って購入しても利用できない場合がありますので注意が必要です。
なお、一番容量が大きいSDXCに対応している機器では、容量の小さいSDやHCのカードを利用することが出来ますが、容量の小さいmicro SDカードは製品自体が古かったり、書き込み速度が低速だったりします。
よって、SDXC対応の機器を利用する場合には、64GB以上のmicro sdカードを第一検討とした方が無難です。
次に大事なのが、書き込み速度性能を示すスピードクラスです。
micro sdのスピードクラス
各スピードクラスの規格とデータの転送速度を纏めると以下のようになります。
最低保証速度 | スピードクラス | UHSスピードクラス | ビデオスピードクラス |
90MB/秒 | V90 | ||
60MB/秒 | V60 | ||
30MB/秒 | U3 | V30 | |
10MB/秒 | C10 | U1 | V10 |
6MB/秒 | C6 | V6 | |
4MB/秒 | C4 | ||
2MB/秒 | C2 |
IOPSとは(Input/Output Per Second)の略でハードディスクはSSDなどのストレージデバイスの性能指標の1つで、1秒間にデータを読み書きできる回数を示します。
ランダム(random)はとびとびに、シーケンシャルは(sequential)連続した処理を示します。
利用用としては、例えばゲーム等はランダム、動画のデータの書き込み、読み込みはシーケンシャルの性能が良いものを選ぶと良いでしょう。
クラス | ランダムリード最低処理回数 | ランダムライト最低処理回数 | シーケンシャル最低処理速度 |
A1 | 1500 IOPS | 500 IOPS | 10MB/秒 |
A2 | 4000 IOPS | 2000 IOPS | 10MB/秒 |
ただし、一方で値が大きい方が性能が良いのですが、A2については以下のようなテスト結果もあるようなので、必ずしも性能が良いとは限らないようです。

高性能、大容量のmicro sdカードほど高額になりますので、値段とのバランスを考えて購入を検討しましょう。
micro SDカードを購入する前に、利用する機器での推奨製品を確認しましょう
参考までに、以下はFire HDの推奨のmicro SDカードとなります。
メーカーが利用を推奨している製品がある場合には、メーカー側でテストを行っていますので推奨するものを購入すると安心です。
推奨メーカーから、Amazon はSanDisk推しということが分かります。
またNintendo Switchの場合には、以下のようなアナウンスがホームページに記載がされています。
Nintendo Switchをより快適に遊んでいただくために、読み込み速度(転送速度)が高速なmicroSDカードをおすすめします。
引用元:Nintendo
高速なmicroSDカードの目安
・UHS-I(Ultra High Speed Phase I)対応
・読み込み速度 60~95MB/秒(読み込み速度が速いほど、Nintendo Switchをより快適に遊んでいただけます)
※UHS-II(Ultra High Speed Phase II)規格には対応しておりません。microSDカード自体は使用できますが、UHS-II規格の読み込み速度でご使用いただくことはできません。
推奨する製品の記載がない場合には、規格は前述の表を確認しつつ有名どころのメーカー製のものを購入しておけば間違いないでしょう。
以前とあるメーカーのmicro SDカードを購入したものの、利用直後に故障したため補償対応で交換して貰いましたが、何度も故障するため利用を断念したことが有ります。
映画や音楽等は再度ダウンロードが可能なデータはmicro sdカード自体が壊れても影響は大きくありませんが、個人で撮った写真や動画などがsdカード不良でデータにアクセスが出来なくなるとインパクトが大きいです。
micro sdカードのデータは一時的な保存領域として利用し、パソコンやGoogle ドライブなどに適宜バックアップをして万が一の故障対策を行うと良いでしょう。
まとめ
今回はmicro sdカードについて寄稿してみました。
micro sdカードは普段から利用する機会が増えたものの、規格までは細かく確認されている方は多くはないかもしれませんので、次回AndroidのスマートフォンやNintendo Switchなどmicro sdカードを購入する機会がある場合に参考にして頂けたらと思います。
その他、本ブログではガジェットを含めIT関連の小技をご紹介していますので、ぜひこちらも参考にして下さい。
