
・ITエンジニアを目指すにも何が必要かわからない
・サーバーって何それ?美味しいの?
・おいくら万円かかるの?
・最近ってクラウドがメインじゃないの?
・オススメを教えて
こんな疑問に答えます。
ITエンジニアは、仕事中でのスキルアップも可能ですが、やはり自分の環境を持っているとスキルアップが格段に速くなります。
クラウド関連だと検証環境もクラウド上で構成するので、ノートパソコン1つだけで対応可能な部分もありますが、WinodwsやLinuxなどのOS(オペレーティングシステム)やOS上のアプリケーションでのテストをする場合には、手元に環境があると安心です。
特に、最近人気のSRE(Site Reliability Engineering)のベースとなるインフラ技術の習得には、やはり物理サーバーを持っておくと良いでしょう。
今回は、自宅サーバー歴20年のタクゾーの今までの経験から、自宅サーバーを持つメリットをご紹介いたします。
ITエンジニアで年収1000万を目指すなら、自宅サーバーを持つべき6つの理由

サーバーは高額な物もありますが、初めはそこまで高額なものを用意しなくても良く、あなたが必要なスキルを身に付けるのに必要な機材を買えばよいです。
自宅サーバーや検証機器があることのメリットとしては、
・いつでもテストができる
・手順書作成
・設定を間違っても誰にも迷惑をかけない
・試験対策
・プチ自慢
などです。
スキル習得の時間短縮
ITスキルの向上は、トライ&エラーの繰り返しが最も近道です。
この辺は学校の勉強と変わらないと思います。
タクゾーは全くの無知識からこの業界に飛び込みました。
そして困ったのは、何から学習を始めればよいのか?全く分かっていませんでした。
そして当時仲良くしていた方に相談したところ、その方はLinuxに詳しかったので、直ぐに秋葉原で4000円のデスクトップを購入して、夜な夜なLinuxのインストールから独学で学びました。
そのお陰で短期間で技術を身に付けることができ、当時の会社ではLinux関連の業務もを多く任せて貰ったのも嬉しい経験でした。
いつでもテストができる
ITエンジニア職ではテストは重要な作業の一つです。
特にエンタープライズ(企業向け)なシステムのテストでは、使用するOSアプリケーションのCompatibilities(相互接続)の確認が必要です。
そういった環境を手元でサクッと検証を行うために、自分専用の環境があるといつでもテストがでます。
事前検証だけでなく、トラブル時にもサクッと環境の再現テストができるのは本当に便利です。
また、最近(でもないですが)はVMwareなどの仮想化技術を使うことで、1台のサーバーの中に複数台OS環境が簡単に作れます。
同時並行でテストができるだけでなく、snapshotによる手戻りポイントを取得することで、テスト環境を再インストールすることなく、ある時点に簡単に戻すこともできます。
手順書作成
テスト環境と合わせて必要なのか手順書の作成です。
ITエンジニア職でも職種によりますが、手順書の作成が必要なケースが多くあります。
手順書の出来は、テスト環境がどれほどしっかりと作成できるかに依存しますし、良い手順書が作成できることもITエンジニア職のスキルとして高い評価を受けられます。
もし仕事で手順書の作成が必要な場合には、進んで積極的に対応しましょう。
設定を間違っても誰にも迷惑をかけない
会社にある検証環境の場合、間違った設定により検証環境をすべて止めてしまう場合もあります。
自宅の検証環境であれば、自分以外に迷惑が掛からないので積極的な検証が可能です。
中には、裏技的なテクニックを発見できることもあります。
試験対策
IT関連は様々な試験があります。
自宅サーバーではありませんが、前回こちらでご紹介したCCNAですが、上位資格のためにタクゾーは一時Cisco社のRouterやSwithなども試験対策として複数台所有していました。
試験対策のために、夜な夜な自宅でコマンドを打ち続けたものです。
プチ自慢
自宅サーバーがあると、ある種の職業病なのか自慢大会があったりします。
また、大した話ではないのですが、「えっ、そんな環境持っているの?」と言われると、少し嬉しかったりするかもしれません。
ITエンジニア職はコミュ二ケーションが苦手な方も多いですが、サーバー談議で盛り上がるかもしれません。(過去に経験あり)
オススメを教えて!

どの分野のエンジニアを目指すかもあるのですが、1台はサーバーを持っておくのがオススメです。
メーカーも様々ですが、初めて買うのであればどのメーカーでも良いかと思います。
最も安い時期からは値段が少し上がってしまいましたが、直近ではこの富士通のサーバーがお買い得で、元値(10万円近くする)するのでバーゲンプライスです。
本体の値段が安い以外に、なぜこのサーバーが良いのかという
・情報が多い
・安い部品も使える
・頑丈
などです。
ESXi(VMware)が動く
仮想化技術の基本ですね。
インターネットで”TX1310 m3 esxi”で検索すると、動作報告があります。
ESXiを利用することで、何台ものOSを同時に動かすことができます。
下記の画像はタクゾーの自宅のESXiの管理画面ですが、複数台の様々なOSをインストールし、必要時に稼働させています。

テストが必要な時にサクッとテストができる環境は、ITエンジニアにとっては本当にありがたいです。
情報が多い
サーバー関連が自作PCと異なり、情報が多くインターネットで簡単に見つけることができます。
パーツの構成増強したい時には、上記のAmazonのサイトのカスタマー Q&Aも参考になります。
ESXiを使用するのに問題が発生しがちなのが、ネットワークインターフェース(NIC)とRaidカードですが、NICについてはオンボードのNICがESXiで認識することが分かっていますし、「Raidカードを使いたい!」という方はヤフオクなどで、安く買えると思うので調べて購入しても良いでしょう。
安い部品も使える
サーバーのメーカー部品はとても高額です。
ですので、安いパーツが使えることは個人にとってとてもメリットがあります。
例えば、TX1310 m3 ではnon-ECCのメモリーを利用できるのも最大のメリットです。
勿論、市販のSATAやSSDも利用可能です。
頑丈
流石にサーバーなので、長時間の利用も全く問題ありません。
頑丈だけでなく、メンテナンス性もしっかりと考えられていて、内部の配線も部品交換を考慮し簡単に取り外せるように構成されています。
サーバーとは何か?を学ぶのにも良いかと思います。
実際どうなの?本当のところを知りたい
タクゾーはこのひとつ前のモデルである、PRIMERGY TX1310 M1を2016年の年初に購入しました。
ファイルサーバーとしても使用していますが、ハードディスクの故障交換や増設などのメンテナンス作業以外、ほぼ5年間24/265で安定稼働しています。
利用の注意点を一つ上げるとすると、富士通製のサーバーには富士通向けのesxiのイメージが用意されていますので、こちらを利用する方が安定しています。
以前、標準のイメージを利用した際に、エラーは出ていないもののmulti-pathが正しく動作せず、問題解決に時間を要した経験があります。
全くお金がないんですが・・・

そういう場合には、AWSのEC2の無料枠を利用するのも手です。
クレジットカードさえあれば、1年間無料でEC2のインスタンスを利用することができます。

無料枠で使えるのは大変メリットがありますので、Linuxなどのコマンドの練習に使用するのも良いと思います。
ただし、Snapshotは有料となりますので利用の際には、「どこまでが無料なのか?」をしっかり確認して利用しないと、突然の高額請求が来ますのでご注意ください。
まとめ
今回は、高年収のITエンジニアを目指すならサーバーを含めて、自分の環境を持つメリットを寄稿し見ました。
実際タクゾーの周りではサーバー環境(自宅ラボ)を持っている方が多いです。
自宅サーバーは、短期間でのスキル習得にはとても有効な手段ですし、その投資分は年収増ですぐに取り戻せます。
自己投資として自宅サーバーを検討しても良いのではないでしょうか?