そのドライブレコーダー、動いていないかも?調子が悪くなったらバッテリーの交換で復活するかも?!
先日からエンジンを切ろうとする、ドライブレコーダーの液晶に『ローバッテリー』という表示が頻繁に表示されるようになりました。
車のイグニッションをONにするとバッテリーは満充電と表示されますが、給電されていないと直ぐに『ローバッテリー』か、そのままシャットダウンされてしまいます。
そんな怪しい状態だったので、「過去の動画が撮れているのか?」と動画を確認したところ、なんと全く録画が撮れていないことも判明しました。
つまり、調子の悪いドライブレコーダーはドライブレコーダーとして全く役になっていないということも分かりました。
ということで今回は、調子の悪いドライブレコーダーのバッテリー交換のご紹介をします。
なお、作業自体はほんの数分で且つバッテリーも500円程度で購入できますが、バッテリー交換はメーカー保証外となりますので『自己責任』となりますのでご注意ください。
なお、すでにこの手法で約2年毎にバッテリーを交換しているため、手順としては確立していることは確認済みです。
今回作業を行った旧式のドライブレコーダー
筆者が利用しているApexcam tour3 は、約5年ほど前に新品購入して車に取り付けました。
5年ほど前の機種ですので、当時購入したAmazonでもすでに販売が終了しており、現在は販売はしていません。
もっと言えば、現在はApexcam 社がドライブレコーダー自体をもう販売していないようです。
最近はYouTubeも修理系の動画は人気のようで、『ドライブレコーダー、バッテリー交換』と検索すると、同じようなバッテリーの交換動画紹介がされています。
近年は猛暑でバッテリーにとっても環境が悪く、また、どのメーカーのバッテリーも数年も経てば、バッテリー自体が消耗しきって寿命となってしまうのでしょう。
ドライブレコーダーの金額自体が安くなってきているので、本来であれば不調なドライブレコーダーを本体ごと交換する方が安全です。
ただし、今どきのSDGs的には、バッテリーさえ交換すればもうしばらく使えるので、これはこれでエコでしょう。
また、もしバッテリーの交換作業に失敗しても数百円程度です。
ところで、なぜ自分で内臓バッテリーを自分で交換しようと思ったのかというと、修理金額の安さは勿論ですが、実は、
- 充電できないバッテリーをそのまま使用し続けることは危険
- ドライブレコーダーが充電されている時は、社内に人が乗っていて無人ではない
※何かの際には対応ができる
という理由もあり、何かしらのトラブルが発生しても、知らない間に火災が発生しまうなどのリスクが小さいと感じたためです。(※あくまで個人的な感想です)
リチウムポリマー電池とは?
今回交換するバッテリーは、リチウムイオンポリマー電池で、正式には『リチウムイオンポリマー二次電池』と言います。
ポリマーとは、電解質に高分子ポリマー材料を利用しているという意味です。
リチウムイオンポリマー電池は以下のような特性がありますが、膨張している状態ではの継続使用は火災の原因となります。
- 燃えにくく安定性の高い
- ショートしても化学変化によるガスの発生により、セルを包装するアルミシールが膨らむだけ
※密封したアルミシールが切れるとガスが放出されて元の形に戻るものの、内部のセルは元の機能を果たさない - 希望の形状に加工しやすい
- 放電が高速
- リチウム・イオンより有害物質が大幅に少ない
今回筆者が経験したような『機器(今回はドライブレコーダー)が不調』な場合には、速やかに修理か、もしくはドライブレコーダー本体自体の交換を行った方が良いでしょう。
リチウムポリマーバッテリーの火災事例
参考までに、リチウムポリマーバッテリーの火災事例と、「どういう状態の場合には危険なのか?」についも記事がありました。
【こんな状態は危険】
・機器の使用時間が極端に短くなった(すぐにバッテリーがなくなる)
・バッテリーが膨張している。
・充電中、異常に熱くなったり、変なにおいがする。
引用元:東大阪市
【使用上の注意事項】
・落下などの強い衝撃を与えない。
・充電は、必ず決められた充電器を使用する。
・長時間充電したまま放置しない。
・バッテリーの分解や改造は絶対にしない。
引用元:東大阪市
筆者のドライブレコーダーは正にこの状態ですので、放っておけば火災の原因になるかもしれませんね。
事前準備
さて、実際の作業を行う前に交換予定のバッテリーが必要です。
筆者が使用しているドライブレコーダーを調べても、残念ながら交換用のバッテリーは見つかりませんでした。
そこで、ドライブレコーダーを分解してバッテリーの型番を調べ、バッテリーにプリントされている情報から互換性がある物を選びました。
選ぶポイントととしては、V(ボルト)とアンペア(mAh)が合っていることです。
交換作業には『はんだごて』が必須ですが、最近は安くなりました。
こちらは『はんだ、吸取線、簡易こて台付き』も付いていこの価格なのは驚きです。
ダイソーで 『はんだ』 も『はんだごて』も売っていますが、セットで購入する方が結果的に安いかもしれません。
作業手順
ここからは、実際の作業で、大まかには以下の流れになります。
- 分解する
- バッテリーを発注する
- バッテリーを交換する
- 動作確認をする
現在利用しているドライブレコーダーのリチウムポリマーバッテリーの型番が不明な場合には、分解後にバッテリーの発注となります。
その場合、数日間はドライブレコーダーが利用できない期間が発生しますので、交換作業は計画的に行いましょう。
作業手順の詳細
先日からエンジンを切ろうとする、ドライブレコーダーの液晶に『ローバッテリー』という表示が頻繁に表示されるようになりました。
microSDが刺さったままだと分解が出来ないため、microSDを抜きます。
爪やピックを使って液晶と本体から外しますが、専用工具があると便利で失敗しないでしょう。
次に液晶を外します。
黒い部分を引き上げるとプリント配線が外れます。
液晶が外れたら、基盤を止めている4つのネジと、カメラの配線を外します。
配線が外れたら、基盤をスライドさせると基盤が外れます。
ここまで外せたら、バッテリーを『はんだごて』を使って外します。
右が購入した新しいバッテリーで、左の古いバッテリーは膨張しているのが分かります。
新しいバッテリーに交換して作業完了です。
『はんだごて』に慣れている人であれば、数分で完了します。
交換後の確認作業
交換後は、しばらく充電を行い以下のような事象が発生しないのかを確認しましょう。
- 想定通りの動作
- 正しく充電される
- 変な匂い(異臭)がしない
ショートしていたり、不具合がある場合には火災の原因となる可能性があります。
目を離さない状態で充電し、異常がないことを確認した上で車に再設置するようにしましょう。
オススメのドライブレコーダーの機能3つ
自動車の盗難で話題となったニュースがありました。
自動車の盗難件数は以前よりも減少していますが、実際、私の知人もランドクルーザーを盗難されていますので、比較的多く発生している認識です。
そんな盗難事故においても、以下の機能は盗難対策の有効です。
- Wi-Fi
- 360度全方位
Wi-Fi機能により、何かの際にドライブレコーダーから簡単に録画データをと抜き出すことが出来ます。
また、 360度全方位型のドライブレコーダーであれば、前面だけでなく運転手やドアを開けるような行為もしっかり録画が可能です。
これからドライブレコーダーを購入したり古いものと交換するのであれば、この二つの機能があった方が良いでしょう。
まとめ
今回は調子の悪かったドライブレコーダーの修理について寄稿しました。
筆者もドライブレコーダーの修理は初めての経験でしたが、簡単に作業が出来ました。
ドライブレコーダーは何かの際に身を守ってくれる便利な機器ですが、正しく動作していない状態では残念ながら録画がされない場合があります。
月に1度程度は録画されているのかを確認し、正しく録画がされていないのであればドライブレコーダーの修理か、もしくは新しい物に交換すると安心ですね。